オープンハードウエア
オープンハードウエアという新手のビジネスを米IBMが始めた。Powerアーキテクチャは、現在のところ、日立製作所製スパコンSR11000シリーズに採用されているが、これをオープン化しているようだ。
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米IBMは、ニューヨーク市でPower Everywhereというプレスイベントを開催し、Powerプロセッサアーキテクチャの普及促進を目的としたオープン・コラボレーションという新たな取り組みを説明した。
オープン・コラボレーションには、Linuxに代表されるオープンソースのアイディアを取り込んでいる。「よりオープンな標準プロセッサアーキテクチャを提供し、顧客が必要とする通りのチップを作れようになる」。
Powerプロセッサアーキテクチャの基本的な命令セットなどはIBMが管理するが、プロセッサ技術をより幅広く顧客に公開し、Powerアーキテクチャ・コミュニティとしてベンダーと共同開発を進める。ベンダーが必要に応じて柔軟に手を加えられるようになるため、「プロプリエタリなプロセッサアーキテクチャの制限からメーカーは開放される」と説明する。
アーキテクチャをオープン化することで、アーキテクチャの普及による寿命の引き伸ばし及び新たなイノベーションの可能性拡大ということを見据えたしたたかな戦略が読み取れた。