マスコミ業界のリストラ

 FPN徳力さんが、FPNで何度か引き合いに出している、湯浅さんのインタビューを読んだ。

「ネットは新聞を殺すのか」の著者に聞く新聞の未来

−−新聞社は今の形を保てるのか
 変わらざるを得ないはずです。そう遠くない時期にネットが紙媒体を追い越すことになると思います。よく引き合いに出すのですが、これはコンピューターで起きた「ダウンサイジング」と同じではないかということです。「メーンフレーム」と呼ばれた大型コンピューターはかっては市場を席巻していました。それが今では小型で高性能なサーバーやパソコンなどにとって変わられてしまっています。ネットジャーナリズムが新しいビジネスモデルを取り入れて収益が上がるようになれば、新聞を発行している新聞社から「新聞も出している」というように変わるはずです。これからそうした大きな転機が訪れるのではないかと思っています。

 かつて、このblogにも書いたが、近いうち、マスコミ業界は、淘汰されていくと言うのは、私も賛成である。

 バックグラウンドには、ネットワークの浸透により、マスコミのメディアが整備されていることがあると思う。そこから、blogやblog新聞などをはじめ、様々な自由度の高いインフォミディアがオープンソース的に生まれているのが、強みである。デジタルデバイドなどのリテラシーの問題は残るが、都市部を中心に徐々にリプレースしていくものと思われる。

 また、その一方でマスコミによる、視聴率のUPなどのウケを狙った収益重視体質や、権力に盲従するといった本来のマスコミからかけ離れた中立性が保てない体質による事実の歪曲、誇大は日常茶飯事に行われており、失望した情報受信者が、真実を伝える真のマスコミを選択していくことにより、新聞やテレビなどの保守的な体質を持ったマスコミ業界は、徐々にでは有るが、衰退していくものと思われる。