福知山脱線事故

 なかなか時間が取れず、今更の感じがするが、福知山脱線事故について思うことがあるので、エントリーしました。

 遺族の方々、そして関係者の方々のことを思うと胸が痛み入ります。慰めが有りますようお祈りしております。

 さて、事故調査は完全に終わっていないので、原因はあくまでも推測の域を出ていませんが、過密なダイヤとJR西日本の企業体質が原因だという説が有力になっているかと思います。

 これに関連して、事故当日にボーリングや宴会をしていた同会社の人たちに対して、激しいパッシングが有ること、また、JR西日本の社員に対して嫌がらせが後を立たないとのことに対して、非常に引っかかるものがありました。

 大切な人を失った気持ち、または、迷惑を受けた気持ちがあるのだとは思うけれど、大事なのは以下の2点だと思いました。

(1) 遺族や関係者に誠意を持って迅速に可能な限りの最大の補償をすること
(2) 2度と同じような事故を起こさないよう十分な体制を築き上げること

 破壊的な方向に進むのではなく、建設的な方向に進むことが必要なのではないかと思います。人を批判することより、失敗した状況を回復させること、同じ失敗を繰り返さないための方策を考えることにエネルギーを使ってほしいと思います。

 特に、(2)は、企業体質もあり、長期的な課題になると思うので、なかなか難しいことだとは思うが、企業の命運が掛かっていると思って頑張って欲しいと思います。また、そのためには、関係省庁の十分な指導・監視がなされることを切実に望みます。