Windows XP SP2公開について

 MS社が、WindowsXP SP2を昨日の0時に公開を開始したそうである。

マイクロソフト、セキュリティー機能強化を中心とした“Microsoft Windows XP Service Pack 2 セキュリティ強化機能搭載”を2日に提供開始

 このSP2は、主に以下の5点の改善が行われている。

(1) ネットワーク保護機能の強化
(2) ウェブブラウジングの安全性向上
(3) 電子メールの安全性向上
(4) メモリー保護機能の強化
(5) 保守性の向上

 これまで、Windowsは、UNIX系のOSと比べて脆弱性が目立っていたため、根本的な対策としてのパッケージ提供は、画期的であると思う。この開発のために、Longhornの開発が遅れたというほどであるから、よほどセキュリティを重視したのであろう。ただ、これまでの動作と異なる修正が沢山入っているため、各メーカーは対応に追われたようである。また、個人サイトやフリーウェアでも修正が必要な場合があり、各サイトで注意を呼びかけているようである。たとえば、【(2) ウェブブラウジングの安全性向上】に関することといえば、ポップアップでメッセージを出すWebサイトやWebアプリでは、注意が必要である。XP SP2では、デフォルトでポップアップをブロック(抑止)するからである。
 自動インストールでの提供が開始される29日以降、混乱が起きないか心配である。特に、情報を持たない初心者が対応できるかが気になる点である。もう少し、デジタルデバイドの弱者に対する配慮が欲しい所である。

 この点について、MS社の社員がblogで以下のようにコメントしている。

Windowsな生活

 まぁ、毎度毎度新しいモノを出すと、同じような事がおきるのですが、これからが大変なのです。。。 実際に世の中へ送りだすと、膨大な数の嫌味や文句が殺到するのです。 その中には非常に貴重なコメントを頂いているケースもありますので、それら(ほとんど意味のない意見など・・・)のなかから、貴重で重要なコメントを拾うのが一苦労・・・。 もう嫌味や文句を言われるのには慣れてきましたが、貴重なコメントが埋もれてしまって我々に届かなくなるのがやっかいです。 

 変化のあるところには、必ず賛否両方の意見が噴出し、その中から真の意味で有意な顧客の声を拾い出すのには、大変苦労しているようである。これまでなかなか着手できなかったところであるだけに、その反動はかなりものであるだろうと思うけど、めげずに頑張って欲しいものである。