.NETの優位性

 どうも、最近Javaの旗色が良くないようである。@ITの読者アンケートの結果、徐々に、.NETとJavaが拮抗して来ているようである。

この図をご覧いただければ分かるように、Microsoft .NETが38.8%に対して、オープンソースJava+商用Javaを総合したJava陣営が44.1%と、ほぼ拮抗している。.NET Framework 1.0が正式リリースされたのが2002年2月と歴史の浅いことを思えば、.NETが着々と浸透してきている実情が分かる結果となった。
★ Javaシステムで.NETテクノロジを採用する理由とは?

もちろん、よりドリルダウンしたシステム規模別でのプラットフォーム比率では、まだまだ対象ユーザー数が1000人以上の大規模システムではJavaに一日の長があった。これは、先発のJavaが蓄える導入実績や開発/運用実績を思えば、無理からぬところかもしれない。しかし、ここでむしろ注目したいのは、対象ユーザー数が100人未満の小規模システムでは.NETの採用がほぼ半数を占めていたという点だ。筆者の所感ではあるが、この結果から、.NET を評価した企業がまずはパイロット的に小規模システムへの導入を進めている傾向がうかがえるように思える。
.NETが小規模のシステムに、Javaが中〜大規模のシステムに用いられている現状では、,NETをパイロット的に試用している過渡的な現象であるようである。

興味深いのは、NECの基幹システムのような大規模なシステムの一部がJavaから.NETへ移行したと言うことである。
理由としては、以下の3点があるようである。

(1) Officeとの親和性
(2) 開発環境ツールの充実性
(3) パフォーマンスの優位

 この状況だと、.NETのシェアが伸びていくという事は間違いないようである。