SNSは成熟期へ

 Mixiでとあるコミュニティ(*1)の管理人をしているのだが、入会申し込みの有った人のマイミクシィ(*2)数を見ているうちに何らかの法則に従っているような感じがしたので、調べてみた。その結果、以下のようなグラフになった。

 縦軸のMixi friendは、マイミクシィ数、横軸のMixi Membersは、メンバ数である。

 このグラフを見れば分かるように、マイミクシィ数の分布にロングテール(*3)の形状が現れている。画像を作成することが出来なかったので、アップ出来なかったが、両軸を対数にしたところ、凸型の曲線となったので、ジップの法則(*4)に従っておらず、また、よく言われている社会ネットワークの80:20の法則(*5)は成り立っていなかった。全体の8割の数値は全体を構成する5割の要素によるものだった。マイミクシィが20人以下が半数も占めていた。中間層に厚みが見られているため、ソーシャルネットワーキングも成熟の段階を迎えたように感じた。

(*1) 開設1年8ヶ月目でメンバ数約350のコミュニティである。
(*2) Mixi上で、友人・知人などのプロフィールのリンク集をマイミクシィという。
(*3) インターネット上の販売において、ほとんど売れないニッチ商品の販売額の合計が、ベストセラー商品の販売額合計を上回るようになる現象のこと。販売ランキング順に販売額の曲線を描くと、ベストセラーが恐竜の高い首(ヘッド)で、ニッチ商品が長い尾(テール)のようになっているところから名づけられた。
(*4) y = C * x^(-1)のように指数が (-1)になる分布のことをジップの法則という。
(*5) 全体の8割の数値は全体を構成する2割の要素が生み出しているという法則を80:20の法則という。