次世代Blogは、Semantic Blogか?

 "ことのは"の松永英明氏が、ブログの次に来るものについて興味深いエントリをUPしていた。データベース→サイト化システム (Database to Website System)=DWSがブログの次に来ると考えているそうです。

ブログの「次」はこれが来る。DWS(デーサイ)=データベース→サイト化ツールの時代[絵文録ことのは]2005/11/29

 私は、次にやってくるツールは、「Movable Typeのようなコンテンツ・マネージメント機能を完全に備え、HTMLファイルを静的出力する上、元となるデータベース形式も自由にウェブ上からカスタマイズできる“リレーショナル・データベース→ウェブページ化ツール”」だと考えている。

 なるほど、今あるMTのようなCMSは、決まった形のフォーマットしか生成できていない。CSSである程度フォーマットを変更できるが、カテゴリー要約ー本文の三層構造が基本で、余り自由にデータベース構造をいじれない。これを自由に変化させることで、新たなAspectを見せることで、情報の可塑性を向上させるというという意味では、Web2.0的と言えるかも知れない。

 長ったらしいので、「データベース→サイト化システム (Database to Website System)」=DWSと仮に名付けておくことにしよう(電脳卸ウェブサービスと略称がかぶるけど)。でも日本語だと3〜4音の略称が定着しやすいから、「デーサイ」という名前も提唱しておく。まあこれは私の命名なので、そんなのダサイと思う人は勝手に代案出してください。

 データベースそのものを変えるのはかなりコストがかかるので(個人で所有するデータ量なら少ないかも知れないが)、それよりもデータの見せ方を、自由自在に変えると言った方が現実的ではないだろうか。

 データの見せ方を変えるトリガーとしては、閲覧者の興味を持つ分野や属性などが考えられる。例えば、閲覧者が政治に興味を持っていて、政治に関するタグをたくさん持っていたとすると、そのタグのキーワードを多く含むエントリをトップに持って来るようなウェイトの変更や、レイアウトの変更を自動的に行ったり、障害者であったら、アクセシビリティに配慮したレイアウトに変更したりというようなイメージを描いている。

 Blogは、これまでは情報の記録といった情報がそこにあるという静的な意味合いが強かったが、今後は、情報の発信というように情報自体が色々な形で発せられるという動的な意味合いが強くなるのかも知れません。そういう意味では、Web Logという言葉は、死語になるのではないかな。または、BlogがDynamicになるという意味では、Dynamic Blogと言う形になるのかな。それとも、より意味を持たせるという意味では、Semantic Blogかな。