デジタル vs アナログ

これは、TVの話ではなく、情報源の話です。コンテキスト的には【花より団子】と似ていて、快楽の方に流されるみたいな感じです。

実は、最近、通勤中にはネット(=デジタル)ばかりやっていることに、ハッとしたのです。そう言えば、新聞や本(=アナログ)を読まなくなり、人とリアルで対談して情報交換をしなくなっている。

デジタルの場合は、手軽に情報が得られる長所がある一方で、エンターテイメント性やファインダビリティの高い情報に偏ってしまう可能性が高いという短所がある。デジタルが余り扱わないものは、情緒的なものではないかと考える。

情緒的とは、つまり、人間臭さだ。この問題は、漫画ばかり読むと教育上好ましくないのと似ている。言うまでもないが、デジタルは情報の伝搬性が優先されてフォーマットが決まっていることが多い。このため、そのフォーマットに載り切らない情報もあるはずである。

聴覚的情報の例として、音楽を挙げれば、デジタルは棒グラフみたいに、直線で図示されるが、アナログは、滑らかな曲線なのである。技術がどんなに進歩しても、(直線の長さを短くしても)、アナログとは、同等にならない。文字・画像などの視覚的情報も同様であり、載り切らないものが有るのではないか。

ただし、アナログにも短所はある。

新聞やTVなどマスコミの場合は、情報操作など、パワー関係が現れ易いため、ジャーナリズムとしての、中立性が保たれていない可能性がある。また、バイラル(クチコミ)などソーシャルネットワーク(人脈)の経路から入ってくる情報の場合、情報が属人的になり、その人の思想・宗教観などに左右される可能性がある。

この差異に留意しながら、情報が氾濫している社会を過ごしたいと、ふと思いました。

なお、情報が氾濫しているのは、発信手が情報をrenewalしているのではなく、add-valueしているだけの場合が多く、内容的に同じモノがインターネットの世界の場合、手軽に情報をcopy出来る(情報生成コストが低くなる)ため、かえって、情報としての平均的価値を下げているデジタルの情報源の方の話であって、アナログの情報源の方は、これまでと同様に情報量がコントロールされているため問題ないと考えています。

皆さんはどのようにお考えでしょうか?