質問力

2003年度の流行キーワードということで気になって以下の本をGetした。amazonによると、「質問力」のキーワードでは1位だそうだ。amazonによると評価は2分される。丁寧すぎでかったるいという人もいれば、具体的で分かり易いという人もいた。私は後者の方だ。読みやすくて1日で読み終わった。
簡単に言うと質問力は、コミュニケーション技術の1つで、知りたい情報を引き出すテクニックの1つであると、私なりに解釈した。一番参考になったのが、最後の方の宇多田ヒカルと「アルジャーノンに花束を」の本で有名なダニエル・キイスの対談だ。クリエイティブな「質問力」というテーマの例としてこの対談を上げているのだが、2人共ニューヨーカーとあって、刺激の多い=インスパイアする質問を連発していた。読んでいて心地よかった。このような質問が出来たら・・・と思った。全体的に例が多くて分かり易くてよかったと思う。
また、キリストと弟子との対談には、このような質問力の実践がいくつか載っていると言う事で例が書かれていた。2000年程前にもう既にこのようなことが実践されていたということが分かり、更に聖書に親しみを覚えた。

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blog@yuiとLocalscopeの所に詳しい本の紹介が載っていたので転載する。・・・

斉藤孝『質問力 話し上手はここがちがう』(blog@yui)
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「質問力」に関してまず大切なのは、聞き方がうまければ、自分に実力がなくても面白い人のおもしろい話が聞きだせるということだ。質問が面白ければ、人はどうしてもおしえてあげたくなってしまう。
これを私は「教育欲」という造語で呼んでいるが、「教育欲」が動き出す最低限の「質問力」
を身につければ、仕事に初めてついた時でも上の人からよい情報を得ることができるだろう。
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質問力
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・いい質問とは「具体的かつ本質的」なもの。質問は「意識」してすべきである
・相手に共感して深める「沿う技」、「ズラす」を活用する。
ポイントはここいらだと思うのですが、これがどう行われているかについて、多くの実例をもって示しています。たとえば、「黒柳徹子×淀川長治」、「古田敦也×周防正行」などといった対談について、分析して、「この質問が、この答えを引き出しているのだ」と説明してくれています。
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