J2SE1.5

Javaの次期規格J2SE1.5がもうすぐ公開されるようです。12/6現在で、Java Community Process (JCP)において、Public Review(*)中のようである。正式な規格となるまで、あと8割がたの所まで来ている。内容は以下のとおりである。

(*) 一般ユーザがドラフト仕様をレビューし、意見を出すことのできる 30 - 90 日の期間。
参考:Java 仕様開発プロセス使用時の公式手順

(1)信頼性や安全性の向上
(2)モニタリングや管理容易性(Monitoring and Manageability)
(3)スケーラビリティとパフォーマンス(Scalability and Performance)
(4)XMLWebサービスクライアント(XML and Client Web Services)
(5)開発の容易性(Ease of Development)

言語仕様というより、包括的なプラットフォームアーキテクチャという感じになってきました。ここまで、巨大になるのは凄いと思います。Javaが如何にネットワーク指向で各種技術との親和性が高いかと言う事を物語っていると思います。

Javaの未来はここにある! JCP/JSRウォッチング5

・・・続く

他にも目を引いたのがJSR 166 (Concurrency Utilities)です、これは、並列プログラミング機能が入っていて、並列計算向けのFORTRANも顔負けの至れり尽せりの機能が追加されています。

1. 並列プログラムのためのコンテナクラスの拡張
2. スレッド・プーリング(Thread Pooling)
3. アトミック操作 (java.util.concurrent.atomic)
4. ミューテックス、条件変数、リーダーライターロック (java.util.concurrent.locks)
5. セマフォ、サイクリックバリア

かなり、Low-levelな言語仕様(言語仕様と言うのかどうか疑問ですが・・・)であるというのが印象的です。

Tiger (Java2 SE 1.5) で追加された並列プログラミング機能