ユビキタスネットワーク

 クリステンセン読書会(イノベーションへの解)のつながりで、知り合った渡辺さんが以前、私の以前のエントリ「インターネットの将来」で書いた事に関連したことを書いていたので、遅れさながらも引用する。

全てはIPに乗って

 コンピューターを接続することを目的として作られたIPネットワークが携帯、家電、車、設備監視端末、センサーなどあらゆるものを繋ごうと拡大している。住宅設備など産業的に遠いところにあるものはまだまだ夜明け前段階なものの、隣接市場となる通信業は固定から無線までIPがほぼ全て代替する可能性が出てきているなど手近なところから着実に侵食を始めている。

 これは、ユビキタスネットワークの実現の前兆が少しずつ現れているように思う。

全てはIPに乗って(2)

 ケーブル会社の持っている配給機能からコンテンツプロバイダーへのパワーシフトが起きていることがポイントなのだと。つまり、見方は完全に逆になる。AOLのケースは顧客接点と配給を押さえているからあとはコンテンツさえあれば良いという、コンテンツ側が「従」となる見方をされていた。...中略…価格設定を上手くコントロールすることで、自分達のサイトのトラフィックを主となるべく設計すればコンテンツ(=部屋と設備)を押さえている自分達が最も強いポジションを得ることが出来る。...中略…ポータルと呼ぶか、アグリゲーターと呼ぶかは別として、一箇所で情報をまとめて整理する役割を誰かが果たさなくてはならない。

 コンテンツプロバイダーは、私のエントリで言う”情報発信層”に相当するもので、こちらの方にパワーシフトするという視点では、一致すると思う。ポータル/アグリゲーターは、私のエントリで言う”情報媒介層”に相当するものでこれは、現時点は、@ITなどのIT系ポータルサイト運営者、ブロガ-、Googleなどの検索業者が相当するが、将来的には、情報発信層に集約されるように思う。

 以前のエントリの繰り返しになるようであるが、渡辺さんと殆ど考えている事が同じであったので、アップしておく。