ブログ執筆ガイドライン

 電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation:EFF)が職場におけるブログ執筆ガイドラインを発表したそうです。匿名でブログを執筆することを提案しているようです。

★ EFF、ブログでクビにならないためのガイドラインを発表(CNET)

 匿名でブログを執筆することも、トラブルを回避するための対策の1つであると、EFFは述べる。

 匿名でブログを執筆することは、解雇に対する究極の防御策だとは思うのだが、ブログとしての信憑性の低下、ひいては、ブログの価値の低下につながると思うので、余り良い解決策とは思えない。その一方で、ブログで解雇になったケースの実情は、ブログそのものが直接原因になった訳ではなくて、多々の理由のうちの1つに過ぎなかったそうである。要するに、従業員としての倫理を守らない行動をいくつか行い、そのうちの1つがブログ執筆だったということであろう。やはり、従業員としての倫理という基本的なところをきちんと教育すべきなのではないだろうか。Microsoft社は、経営者のリーダシップによってコントロールされているという印象を受けた。

★「Blogでクビにならないために」――EFFが提言(ITMedia)

 「私たちは、“Blogでクビになった”ケース約30例を追跡したが、Blogそのもので解雇された人は皆無だった。解雇理由は、むしろどこの会社でも解雇するような行為に対してだった」とイスラエル氏は説明した。それらの行為には、ボスをからかったり、会社の悪口を言ったり、ストックオプションに関する情報をリークするなどが含まれる。

 イスラエル氏は、きちんと情報が管理されているMicrosoftこそ、従業員のBlog対策の優れた手本だと言う。同社に公式なポリシーはないが、Microsoftのエンジニアたちは常識を働かせていると同氏。Microsoftには約1500人のブロガーがいるが、その中の数名が、「バルマー(CEO)氏から“顧客に近くあれ”と言われている。それを実践しているだけだ」と同氏に語った。

 米国の法律を意識して注意すべきことを挙げている。日本でもこのような法律との対応を知りたいところである。

★ ブログで恥ずかしい思いをしないで済む方法〜米EFFが注意事項を紹介

 ブログによって解雇されることがないように政治的な見解をブログで述べることを制限することや、組合活動、内部告発、政府関連の仕事をしている場合などに関する米国内での法律に基づく注意事項を挙げている。

 ブログ執筆ガイドラインの原文は以下の通り。ポリシーというよりは、ブログでクビにならないための方法を挙げるに終始している。ポリシーというレベルで記述するには、難しい問題なのかもしれない。

★ How to Blog Safely (About Work or Anything Else)(電子フロンティア財団)