アルファブロガー・ベータブロガー・ニッチブロガー

 巷では、ブログの終焉について話題になっているようで、興味深く一連の記事をざっと眺めていた。日本には日本の固有の背景があり、それがどのようにブログに影響があるのか、素人考えではあるが書いてみたいという気持ちになったのでエントリする。

 欧米のブログを見ていると、本名を明かしてブログを書いている人が多く、一人のパーソナリティとして、情報や意見を発信し、それを受け入れる文化が有るように思った。日本で同じことをやろうとすると、反発や抑圧を受ける場合もあるし、そうでなくても、心理的にそう感じる人も少なくはないかと思う。日本人は、欧米ほど独立した人格が尊重されず、社会の中の一員(企業、地域、サークルなど)としての人格が重視する傾向があるようだ。その中で、自分だけが目立つことを好ましいとは思われない風潮があるようだ。

 その中で、ブログを続けていくためには、著名人がブログを書くケース、アルファブロガーとして、大衆から特別な存在として認められる(インフルエンサーとしての地位を確立している)ケースのいずれかが多いのではないか。そうでなく、匿名でエントリするブロガー(これを私は個人的にベータブロガーと呼ぶ)は、余り読まれることがないであろうエントリを書くための労力を使うだけのメリットが無いことに気が付きはじめるのではないか。自分の考えを整理したりするために書くという使い方もあるのだろうが、何もブログにこだわる必要はなく、ブログそのものは、余り使われなくなっていくのではないか。そうすると、入れ替わり激しく、読み手も次第に飽きが来るのではないだろうか。

 今後は、ブロガーは今後はアルファブロガーとベータブロガーに2分化して行くのではないか。その2つをつなぐものは、とぎれとぎれに引用とトラバによって、かろうじて存続していくが、さほど長続きはしないように感じる。この2つとは別に特許などの特定分野の専門記事を扱うニッチなブロガーも残るのではないか。

 以下は関連するエントリのリンク集です。
http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/22452637.html
「ブログの終わり」? それは「キャズム」を越え、一般化・大衆化によって薄まった時代の到来[絵文録ことのは]2005/05/26
http://netafull.net/archives/008721.html
http://zerobase.jp/blog/entry-40.html
http://plaza.rakuten.co.jp/catfrog/diary/200505220001/
http://blog.heartlogic.jp/archives/000608.html