最適化と標準化

 ミツエーリンクス社の【経営者の独り言】に大変共感を持ったのでエントリする。

最適化と標準化 | 創業者の独り言 | ミツエーリンクス

 業務でいう最適化とは、一見ベストなものや頂点に存在するもののように捉えがち。成熟度モデル等を研究するとそれが間違いであることが理解できる。最適化とは、静的(または固定的)なものというよりも動的(または流動的)なものと捉えることが大切だ。一言でいえば、変化する環境要因を予測可能な状態にし、結果を待つまでもなく新たな施策を打てる状態を意味する、と捉えた方が正しい。これは極めて困難な道のりであるがやりがいがある。
昨日触れた標準化もしかり。一端設定されたからといって守ることだけに専念しては惰性的になる。一歩間違えれば、標準のためにものをつくることで満足するようになり、人間のクリエイティブ性や能力が鋭くなるどころかかえって鈍くなってしまう。これでは標準化を行う意味がない。

 このエントリには、共感を覚えた。標準化とは、業務を定型作業と非定型作業を分けた場合、どちらかというと定型作業の方をフレームワークやルールとして明文化することであり、この区分はそのときの経営環境に応じて変わると思うので、そのあたりをダイナミックに変更していけば、良い結果が生まれるのではないか。

 また、最適化も、経営環境を見極め、業務体系の配置などを変更することで、業務の成果が最大になるようにするという意味では、ダイナミックでなければならない。

 標準化も最適化もあまりコストをかけると、効果とのトレードオフ上、損になる場合もあり、そのあたり、損益分岐点を上手く見極めて進める必要があるのではないか。とやかくも標準化・最適化がベストかというとそうではないというのは私も同感である。