Web2.0の罠

最近、Web2.0がトレンディになっているけど、方法論ばかりに走っているような気がする。
情報の価値はどこにあるのかといった、本質的な部分をおざなりにした議論が目立っている
ような気がする。

  • Mashupなどの連携により、情報のつながりを増やす
  • 情報の表現方法を工夫し、AttentionやFindabilityを向上させる
  • 情報をオープン化し、情報の活用例を増やす

こういったケースが最近増えているが、本当にそれは、情報の価値を高めることにつながるのだろうか?
言い換えれば、ビジネス性を失うことになっていないのだろうか?

連携することで、情報の活用例が増えることは、本当に情報の価値を高めることになるだろうか?
今ある情報の精度を高めたりする相乗効果などは期待できるのだろうか?

情報の表現方法を変更することで、今ある情報の意味がより深いモノとなるだろうか?

オープンにすることは、逆に言えば、情報のQualityを保持するコストが高くなる。
また、Webプラットフォームは、仕様を共通・標準化することが多いため、コモディティされやすい。
(というよりは、それが前提となっている)
本当にそれに見合ったリターンが入ってくるのだろうか?

Web2.0は、ユーザ側にとって、利便性を向上させるメリットがあるが、プロバイダ側としては、
どうなのか?ビジネスとしての情報価値が失われる結果になっていないか?

Web2.0のキーワードにだまされては、いけない。本質的に何が価値を高めることが出来るのか、
よくよく考えた上で議論されてみてはいかがでしょうか?