EA

以前より、注目していたEA(Enterprise Architecture)が@ITに取り上げられた。
ビジネスとITを全体最適に導くEA(上)(@IT)

 「ビジネスモデルやシステムモデルの塊ともいえるEA(エンタープライズアーキテクチャ)が注目されている。EAを簡単にいえば「経営戦略を実行するために、『誰が』『何を』『どのように』行うか、経営資源を構造化して、実行体を作り出すための企業構造設計図」だ。家の設計図に例えると、間取り図に当たる「ビジネス・アーキテクチャ」、材料・部品表である「データ・アーキテクチャ」、施工手順書である「アプリケーション・アーキテクチャ」、工事図面にあたる「テクノロジ・アーキテクチャ」という4つのアーキテクチャ階層で構成されている。
EAが注目されてきた背景には3つの理由がある。第1に、ビジネスの変化にITを迅速に対応させるため。第2に全体最適ITの設計を実現するため。第3に、業務やITの各専門家の知識を結集し、情報資源を管理していくためだ。

 中でも重要なのは、「部分最適の問題」だと個人的には思っている。様々なビジネスプロセスが横行しているが、重複しているプロセスが沢山存在しているのは事実だ。これらのプロセスが融合し、冗長性を削減できれば、全体最適化が進展すると思われる。ただし、重要なのは、EAを推進できる人材の確保が難しいという点である。今後は、EAなどビジネスモデル最適化を企業TOPレベルで推進できる技量を持ったCBA(Chief Buissness-model Architect:これは、小生が勝手につけた名称)をCIOの直下に設置して運営する必要があると思われる。今後の各企業の体制に注目したいところである。