IT業界の人材不足

 @ITに示唆に富んだ記事があったので転載する。

☆ ソフトウェアのテスト技術の現状と今後(@IT)

作らなければならないものの複雑さが上流の開発技術よりも速く進歩しているために、テストが始まる時点ですでに多くのバグが含まれているのです。つまり、上流で「品質の作り込み」ができていないのですね。それはもしかしたら、時間をかければ技術的には可能だけれども、ビジネスがそれを許さないという状況なのだと思います。それから、テストに要求される難易度や複雑度に対して、テスト技術者のスキルが向上していない、さらに技術者そのものが増えていないという状況もあります。

 確かに上流工程をこなす人材が不足しているのは確かだ。私自身もソフトウェア開発の上流工程を担当している事もあって、スケジュール的に余裕がほとんどないので、マンパワー的に十分な時間が割けずに下流工程にて不良が頻出するという悪循環に陥っている。毎回毎回同じような減少に遭遇しているのだが、これは普遍的な現象のようだ…ビジネス的にリソースが割けない事情もあるのだが、現状は、西康晴氏の言う通り、未曾有の品質危機であると言える。これを解決するためには、PMBOKを活用したリスクマネージメントが重要であると考えている。バグを早期に摘出するための一定の仕組みを作る必要があると考えている。