OSS保険サービス開始

 以前、ココココ で話題にしたOSS保険が4/19付きで開始になった。Linuxのソースを調べ、著作権を侵害している部分はないと保証しているようだが、その根拠を開示して欲しいところである。プロプライエタリを全て把握する事は困難であり、完全に問題ないことを保証することは不可能に近いので、ソースの混入などがない事を証明できる方法が確立されている必要があるはずだが、どういう方法を採用したのか興味がある。また、Linuxに限定しているようだが、今後、他のOSSにも拡大して欲しいところである。また、この他にも”collective defense program”と”legal advice subscription”があるようである。興味深いところである。

米OSRM、Linux訴訟費用を負担する保険サービスを開始

米Open Source Risk Management(OSRM)は米国時間4月19日に、Linuxを利用している顧客が著作権侵害で提訴された場合の訴訟費用を負担する保険型サービスの提供について明らかにした。
同サービスの保険料は、最大補償額の約3%。例えば100万ドルの費用負担を補償する場合、毎年の保険料支払いは3万ドルとなる。
同社によると、半年間にわたり、Linuxカーネル内の各ソフトウエア・ファイルを調査し、そのオリジナルをたどった結果、「Linuxカーネルのバージョン2.4および2.6には、著作権侵害に該当するものが見つからなかった」(OSRM社)という。今回発表した保険型サービスは、これらのバージョンのLinuxを利用する顧客に向けて提供する。
「米SCO Groupが起こしているような訴訟の正当性が認められる可能性は低い。しかし、提訴されたLinuxユーザーにとって、莫大な時間と費用をかけなければならないことが大きな問題だ。これはソフトウエアに原因があるわけではない。くだらない主張で裁判を起こして利益を得ようとする試みに対し、統合的な防御を講じることが必要だ」(OSRM社)