サブシステム化

 IT業界は、サブシステム化という現象よりも、アーキテクチャの統合化により、統合システム化の方が目立っているような気がします。現象としては3つがあると思います。

(1)顧客の処理をネットワーク上で分散処理するニーズにより、様々な機能を統合して提供するSOA(サービス指向アーキテクチャ:ソフトウェアが提供するサービスを組み合わせる、あるいは中心に据えることによりシステムを実現しようとする考え方)が牽引して、グリッドやWebサービスなども様々なコンポーネントから成り立ったフレームワークアーキテクチャが生まれつつある。

(2)顧客の情報をいつでもどこでも迅速に処理するニーズから、広範囲なデバイスを活用した新たな価値を生み出すことを目的としたユビキタス技術が完成しつつある。

(3)顧客のレガシーを活用するニーズから、相互運用性(異機種プラットフォーム間接続)が重視され、C#Javaのようなマルチプラットフォーム言語が続々と発案され、拡張されている。

 (1)は、コンポーネント=サブシステムの切口で俯瞰すると、サブシステムの上位システムで統合化しているともいえますね。つまり、内部では、サブシステム化が進んでいるともいえるかと思います。(2)(3)は、既にサブシステムがあって、その上位にシステムが構築されていると見なすことが出来ると思います。