Web2.0時代のUD(ユニバーサルデザイン)は、UD2.0へ

 Web2.0時代のUD(ユニバーサルデザイン)について考えてみた。Web2.0時代は、これまでより一層情報がSemanticになっていくにつれて、高齢者、障がい者にとって、どのような福音をもたらすのか。特に、UDがどのように発展すると良いか、以下に、一例を考えてみた。これを、UD2.0と提言してみたい。

・高齢者、障がい者にとって優しいアクセシビリティタグ

 →通常のタグは、「キーワード」に関わるコンテンツのタグであるが、UD2.0のタグは、アクセシビリティを重視したコンテンツのタグである。高齢者、障がい者は、UD2.0のタグにアクセスすることでアクセシビリティの高いコンテンツの集まりを容易にアクセスできるようになる。

・高齢者、障がい者にとって役に立つポータルサイト

 →高齢者、障がい者にとって使いやすい製品の紹介、製品のレビュー、公共施設、交通機関などのバリアフリー度の紹介などを、価格com、Amazon、GoogleMapなどと連携してサポートする。これにより、生活の利便性が向上するようになり、また、行動範囲が広がっていくようになる。

・高齢者、障がい者が自ら参加するSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)

 →高齢者、障がい者が、互助的に、時と場所を越えて交流し、さらに、介護者、ボランティア、協賛団体との議論も行い、問題提起などの議論も形成していく。また、社会的自立を助ける場としていく。SNSのコンテンツも高齢者、障がい者の特性に特化し、また、参加者の種別毎に(例:視覚障害者など)コミュニティを形成し、各コミュニティにモデレータを付けるすることで、きめ細かなサービスを提供することが可能になる。

 これらの、Web2.0をベースとしたUD2.0は、高齢者・障がい者にとってもこれまでより一層、社会参加を促進し、生活を豊かにすることの一助となればと考えている。